ふたつの道に接道する敷地に、大きな木と小さな木々が混在する。この敷地をめぐるアプローチをイメージする。陽の傾きと光と、影の動き、風のながれを読む。地面のゆるやかな起伏に、雪解けの流れをイメージする。森のなかのこの敷地に立つと、アイデアがひらめく、下階に休息のテラス、その上階に樹々に囲われたバルコニーをブリッジで家とつなぐ、それを囲むように曲がりや(家)を計画。庭に開かれた暮らしと、取り囲む緑の変化をさまざまな方向から、上下に半階で展開できる。ステップフロアの森の家。音楽が好きな夫婦、森にやってくる野鳥と風に揺れる梢の音が聴こえる。