豊田市の東部、雑木林、そのままの小高い丘を伐り拓いて家と庭をつくりたいと、私達を訪ねた。計画案がまとまると自力で重機で山を拓き、アプローチ道をつくる。敷地に立ち、見上げると青空に、高木のコナラの梢の青葉がきらきらと輝く、地面には昨秋の葉っぱがカサコソと音がきこえるほど、そしてドングリの実もいっぱい。ここで子育てをしたいと願う。まわりの緑の自然と、光りに包まれたやさしい感覚をそのままに家を計画。どの窓も、絵のようなかたちの風景が浮かぶ。その中心に、だいどころと家族のだんらんの場がある。