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森のなかに小さな家

国定公園のなか、森の中の家と庭、そして小さなお店がある。三重県菰野町 家と小さなお店デッキで結ぶ、木造二階建て一部の柱脚コンクリート造 延床72.74㎡

みつけられた土地は、森のなかに。そこに小さなお店と家を、そして庭づくり計画をしたいと、、、私達のホームページを見て、ギャラリーを訪ねてくださった。お会いして、これからの暮らしについて、いろんなお話しをしました。見つけられた敷地から、私たちがどのようなインスピレーションで、計画提案をするのだろうかと、、、期待を胸いっぱいに、現地でお会いすることに。

現地では、なぜこの場所が気に入ったのか、また気になることの説明を受けました。ここに住むための願いのひとつは、家のそばに小さな、ちいさな小屋をつくること、アクセサリー工房兼お店を開くことだった、好きなガーデニングをしつつ、森の中の小さなお店でアクセサリーづくり、普段はインターネットで商いをしても、森の中の庭と、お店を訪ねて欲しい。ご主人の勤め先は、高速道路を利用してぎりぎりの通勤圏だった。それでも選ばれた土地は、豊かな雑木林の広い土地だった。敷地調査のこの日、木の上で、猿が私たちをずっと見下ろしていたことに気づき、後でびっくり。はじめての隣人(隣猿くん)になるのかな、

敷地と周辺環境を、ゆっくり歩きまわって、、、ここは、車を乗り入れるにはよい場所、ここをアプローチして、ここにお店、ピロティをつくり家の玄関ドアを、そして家と店は二階のデッキで結ぶようなひらめきを得ました。陽のあたる、あたたかなここを自然のままの南庭とする。土地の地勢、自然な状況を読み込みながら、家と庭そして店をイメージする。住みながらゆっくりと時間を楽しめるような庭づくり、こうして敷地に立つと、自然と構想が目に浮かぶのでした。クライアントにとっては、不安を抱えながらの土地選び、でも暮らしの目的に叶ったよい土地を選ばれた旨をお伝えしました。

私たちは、この森につながる暮らしの家をイメージし、心にとどめ、その後、さらに構想スケッチを重ね、一冊の本として、計画をまとめした。「建築の絵本」のスケッチと、土地状況の考察と利用プランを説明。提案したお家と庭に「思いもしなかった素敵なお家」と、「ここまで考え、イメージしたのですね」とおっしゃってくださいました。

小さいお家、けれど小屋裏の寝室のトップライトから、月が眺められ、冬、苗木を眠らせる小さな温室があり、その温室の緑が見える、浴室の高窓がある、ここから森の緑を望むこともできる。キッチンに立つと、目の前の木製の開き窓から、森の緑が広がる、小窓の前には広いバルコニーある、ここは森の静けさに包まれた場所、ここでお茶を飲み、食事をする、小窓から配膳サービスもできる。このバルコニーには、お店へとつながるタラップがある。冬に備え、薪ストーブのある暮らし、寝室はこの暖で温められ、見上げるとトップライトに星空が広がる。そのような場面をイメージスケッチで、絵本のようにして、ご説明しました。クライアントが思い抱いていた暮らしのイメージと、やさしく重なり、森の中の暮らしがはっきりと目に浮かんだようです。共感してくださって、互いの信頼を確認ができ、こうして私達への設計依頼を決めてくださったのです。家づくりで、もっとも大切なことは、しっかりとした計画と共有できるイメージ、心をつなぐ「建築の絵本」づくりをすることです。

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